孫を道連れに無理心中を図った女、逮捕

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8月下旬、奈良県奈良市内の県道を走行中の軽乗用車が路外に逸脱後に炎上。乗っていた3人が死亡した事故について、奈良県警は6日、このクルマに乗っていた57歳の女が無理心中を図ったものと断定。この女を殺人や殺人未遂の容疑で逮捕した。

奈良県警・捜査1課によると、問題の事件は8月29日朝に発生した。奈良市都祁白石町付近の県道で軽乗用車が路外に逸脱し、炎上しているのを通行人が発見した。

通報を受けて駆けつけた地元消防が消火作業を行ったが、助手席に同乗していた32歳の女性と、後部座席に同乗していた6歳と7歳の女児が車外に脱出できないまま焼死した。クルマを運転していた57歳の女と、同乗していた11歳男児は車外に脱出したものの、ヤケドなどで重傷を負った。

炎上しているクルマを発見した人に対し、運転していた女は「頼むから警察や消防には通報しないでくれ」と懇願。警察ではこれについて女から事情を聞いていたところ、無理心中を行おうとしたことを大筋で認めたことから、6日までに3人に対する殺人と、生存した男児に対する殺人未遂の容疑で逮捕した。

調べに対して女は「一緒に死のうと思った」、「罪もない孫を巻き添えにしようとしたことは本当に申し訳なく、深く反省している」などと供述している。

《石田真一》

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