米ケンタッキー州ルイスヴィルにあるルイスヴィル・ヴィジュアルアート・アソシエーションで、ユニークな催しが開催される。
「デザイニング・アイコン/クリエイティビティ・アンド・アメリカン・オートモビル」と名付けられたこの展示、引退したGMの元チーフデザイナー、ビル・ポーターさんが中心となり、実現できなかったがデザイナーが夢見た車のスケッチの実物を展示する、というもの。
ポーターさんによると、シボレー『コルベットGTO』を始め、デザイナーが真剣に実現に向けて苦心した車は数多いが、最終的な会社の決断として破棄された。企業としてはデザインの取捨選択はしなければならないものだが、現場のデザイナーが愛着を持って残した実際のプレゼンテーション用のスケッチなどが、今回 GMの好意もあって公開されることになったという。
デザイナーがいかに車のデザインを生み出し、それをどのような形で会社内上層部に伝えるのか、と言った興味深いプロセスが見られる展示だ。
ポーター氏はこのイベントの開催に際して、9月16日に車のデザインについてのパネルディスカッションを行う予定。また展示そのものは11月10日まで。
特にマッスルカー、ポニーカーのコンセプトデザインが多く、「こんな車が本当に作られていたら…」とファンの夢を膨らませてくれそうなイベントだ。