住友金属、自動車用鋼板の生産体制を強化…新酸洗設備完成

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住友金属、自動車用鋼板の生産体制を強化…新酸洗設備完成
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住友金属は、鹿島製鉄所の第2薄板工場に建設中だった新酸洗設備が完成し、第2冷間圧延設備と直結した自動車用鋼板専用ラインとなったと発表した。

同社は、昨年12月に稼動した第3溶融亜鉛めっき鋼板設備に続く新酸洗設備の稼動により、世界でもトップレベルの競争力を持つ、高効率な薄板製造体制を確立した。

新酸洗設備は生産能力が年間150万トン。製造可能材サイズが板幅600−1880mm、板厚2.00−6.00mm(入り側)の自動車用鋼板を生産する。

高能率かつ安定した製造を可能にするシャローバスとBox堰(せき)タイプの酸洗槽や高張力鋼などの多品種・高機能材に対応すべくレーザービームウェルダー、自動化を徹底的に追及できるAWCトリマーなどの導入した。

投資額は90億円。

同社は、新酸洗設備を設置して自動車用鋼板の高級化と需要量の増大に応えてハイエンド化を加速する。昨年12月に稼動した第3溶融亜鉛めっき設備と合わせて自動車向けの比率を高めていく戦略だ。

さらに、最新技術を織り込んだ新酸洗設備は、第2冷間圧延設備と直結し、次工程の焼鈍・表面処理工程と処理能力が完全にバランスした、100%自動車用鋼板を製造する世界トップレベルの薄板高効率製造ラインとなった。

新酸洗設備稼動により酸洗能力が拡大し、従来、次工程兼用であった第3酸洗設備が外販専用となり、酸洗外販の鹿島一貫製造・出荷体制を確立した。これにより品質面、納期面およびコスト面での競争力を強化する。

《レスポンス編集部》

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