いすゞ自動車の細井行社長は、28日の次期中期経営計画(2008−2010年度)発表の席上、「グローバル市場では、ディーゼルエンジン商用車の事業は成熟しておらず、これから成長する産業」と、強調した。
新中計のバックグラウンドとしての認識を示したもので、「日本のトラック産業は成熟しているが、世界に目を向ければ情勢は異なる」と、同社の潜在成長性に自信を示した。
細井社長はそのうえで、「ディーゼルエンジンの開発コスト、製品コストの引き下げと、技術力の蓄積」が成長への課題になると指摘した。
いすゞは、トヨタ自動車、日野自動車とエンジンや排ガス浄化装置などの共同開発で提携しており、細井社長は、両社との提携は課題を克服するひとつの方策になるとの考えを示した。