住友商事、世界最大級のニッケル鉱山・精錬所を建設へ…資源獲得競争激化

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住友商事は、マダガスカル共和国のアンバトビーニッケルプロジェクトの開発が決定したと発表した。

プロジェクトは、住友商事とカナダのシェリットインターナショナル、SNCラバリン、韓国のコリアリソーシズコーポレーションによるもので、日本・カナダ・韓国共同で世界最大級のニッケル鉱山・精錬所を建設する。

世界的に非鉄金属をはじめとした資源の獲得競争が激化する中で、長期安定的にニッケル資源を確保するのが狙い。

今回、プロジェクトの開発費用で、国際協力銀行を中心とした国際金融機関との間で、総額21億ドルの融資契約を締結した。

プロジェクトでは初期投資として約33億ドルを投じて、鉱山開発から精錬所まで一貫生産設備を建設、同時に鉄道・港湾などの既存インフラも整備する。2010年後半には、ニッケルメタルを年産6万トン、コバルトメタル年産5600トン、硫安年産19万トンを生産する能力のある工場を稼動する予定で、2013年にはフル操業する計画だ。

プロジェクトでは、住友商事とコレスがそれぞれニッケルメタルの生産量の半分、最大で年間3万トンづつ引き取り、日本向けには新日鉄住金ステンレス、住友金属工業など、ステンレス・鉄鋼・特殊鋼メーカー、電池メーカーに供給する。

《レスポンス編集部》

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