トヨタ自動車の鈴木武専務は3日、東京で行った第1四半期決算の発表会見で、同期の売上高営業利益率が10.4%と2ケタに乗ったことについて「大事なのは継続する力あるかどうか。そこまではまだ来ていない」と述べた。
トヨタの第1四半期は、前年同期より1630億円の営業増益となった。このうち大幅な円安による効果が1000億円を占めている。
鈴木専務は「多少の円高に振れたとしても2ケタの利益率を確保できるようにしたい」とし、「2年、3年かけてそういう財務状態にもっていきたい」と語った。
そのうえで、安定的な収益力をつけるには「魅力的な新商品開発と原価改善をきちんとやること」と指摘した。第1四半期の原価低減効果は、原材料費の上昇を吸収して200億円となっており「計画通りの推移」(同)となっている。