大同メタル工業は、ロシアのSeverstal-Auto社の100%子会社で軸受を生産するZMZベアリングス社を買収すると発表した。買収額は2000万ドル。
トヨタ自動車、日産自動車、スズキと日系自動車メーカーが相次いでロシアに進出しているため、同社はロシアの軸受会社を買収してグローバル生産体制を強化する。
買収するZMZ社はロシアでの軸受生産ではトップシェアを持ち、自動車エンジン用軸受け生産に加え、軸受の材料であるアルミのバイメタルを生産し、輸出も手掛けている。今回、大同メタル、NDC、米国の大同メタルベルフォンテンにZMZ社が加わることで、世界主要地域でバイメタルの供給体制が構築される。
大同メタルはZMZ社を傘下に収めることで、英国やチェコ、モンテネグロの生産拠点とともに、欧州で年間売上げ100億円を目指す。