クルマの中で酒を飲み続ける 小学校教諭に有罪判決

自動車 社会 社会

今年5月、栃木県宇都宮市内でクルマの中で酒を飲んだ後にクルマを運転、追突事故を起こしたとして道路交通法違反の罪に問われた元小学校教諭(今月上旬に懲戒免職)の42歳の男に対する判決公判が13日、宇都宮地裁で開かれた。裁判所は執行猶予付きの有罪を命じている。

問題の事故は5月14日の午後に発生した。宇都宮市下川俣町付近の国道119号を走行していた乗用車が、前を走る別の乗用車に追突。追突側のクルマを運転していた42歳の男からは呼気1リットルあたり0.65ミリグラムのアルコール分を検出していたが、初期の事情聴取においてこの男は「自分は会社員だ」と供述していた。

「酒は昨晩飲んだ」とも話していたが、検出されたアルコール濃度が高いことを不審に思った警官が男を追及したところ、コンビニエンスストアで購入した酒をクルマの中で飲んでいたことが判明。さらには「会社員」という供述が虚偽であり、実際には下野市内の小学校に勤務する教諭ということが判明した。男は道路交通法違反の現行犯で逮捕。7月上旬に栃木県教育委員会が懲戒免職処分を決定している。

13日に行われた判決公判で、宇都宮地裁の中尾佳久裁判官は「被告は子供たちに範を示すべき小学校教諭でありながら、悪質な飲酒運転を行い、社会に与えた影響は無視できない」と指摘した。

その上で裁判官は「被告にはアルコール依存症の傾向があり、その治療中だったことを考慮したとしても、飲酒に至った経緯は身勝手であり、罰金刑で収めることが相当な事案とは認められない」と判断した。しかし、すでに懲戒免職処分という社会的制裁を受けていることは考慮。懲役5カ月(執行猶予3年)の有罪判決を言い渡した。
《石田真一》

編集部おすすめのニュース

特集