赤外線通信を利用してナビとケータイが連携
ECLIPSE 07春夏モデル最大のトピックは「ケータイとの連携を可能としたこと」に集約されていると言ってもいいだろう。今回から採用されたのは「ケータイリンク」という名称の新サービス。同社が提供するサイト(E-iSERV)から専用アプリをケータイにダウンロードして使うものだ。
ナビに収録された施設データベースは「発売時点で最新のもの」だが、時を経るに従って古くなっていく。データベースに収録されていない最新の施設を検索する場合には事前に住所を調べ、それをナビに入力していくしかない。これが意外と面倒な作業となる。だが、ECLIPSE専用サイト“モクテキチネット”にアクセスすれば、最新スポット情報など豊富なコンテンツを利用できる。
使い方は極めて簡単。ケータイからモクテキチネットにアクセスし、「ぐるなび」「Hot Pepper」提供の豊富なジャンルから、最新グルメ情報や、観光スポット情報を入手。検索されたデータはマップコードに変換され、専用アプリケーションを使ってナビ側に赤外線で送信すれば、目的地として設定できる。さらに駐車場検索では時間貸駐車場「タイムズ」の空車状況がリアルタイムで表示される。
そしてこのアプリケーションは目的地設定に使うだけではなく、助手席や後席からナビの操作を可能とするリモコンとして使うこともできる。コントロールできる項目は地図の縮尺変更や現在地表示。オーディオではボリュームやトラック・ディスクの移動、再生ソース変更など。家庭用テレビのリモコンとして機能するケータイのアプリはこれまでにも存在したが、ナビ用としては初めて。
ナビとケータイの連携といえば、Bluetooth(ブルートゥース)を使ったハンズフリーであるとか、渋滞情報などを取得するテレマティクスが一般的だが、富士通テンはケータイへの搭載率が高く、コストが極力かからない赤外線でナビとケータイの連携を実現させた。