2008年モデルとなった『XJ』の、前年モデルとの違いはエクステリアデザインの変更が主となる。また、珍しい装備となるシートクーラー(ベンチレーションシート)も設定されている。
外装の主な変更点は前後バンパーのデザイン変更、サイドパワーベントと全車に装着、ドアミラーにウインカーを内蔵、リアスポイラーの全車装備など。ルーフには後方にGPSアンテナを装着している。グリルとバッヂを含めフロント周りのデザインが変更されたため、ひと目でジャガーとわかるデザインながら、従来とは異なった印象を与えてくれる。
内装では、フロントシートの形状変更が行なわれている。クッションデザインを変更、シートバックは後席の足元を拡大するように変更、さらにむち打ち緩和機構を改良しているという。
特に「Sovereign」「XJR」『デイムラー』に標準装備、「Executive」にオプションのシートクーラーは、シート表面の小穴から冷風が出て、真夏の駐車時にレザーシートが加熱して背中に感じる熱や、長時間ドライブした場合の背中の蒸れを防ぐシステムとなる。
アフターマーケットでシートクーラー付きのシートカバーが売られているが、これをはじめから組み込んだ。すでにキャデラックやBMWなどで設定された装備であるが、真夏でも正装で運転する機会の多い高級車には有効な装備となることは間違いない。