三井化学、シンガポールで高機能樹脂の生産能力増強

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三井化学はこのほど、高機能樹脂であるポリオレフィンエラストマーの生産能力を増強することを決定した。連結子会社の三井エラストマーズシンガポール社が、既存の工場敷地内に約190億円を投じて大型プラントを建設する。完成は2009年8月の予定で、これによって同国内の生産能力は年間10万トンから20万トンに倍増する。

ポリオレフィンエラストマーは柔軟かつ軽量な樹脂で、ポリエチレンやポリプロピレンなど熱可塑性汎用樹脂にブレンドすることで成型品の耐衝撃性や強度を飛躍的に向上させることから、自動車部品などに利用されている。特に自動車用バンパーでは、衝突時の衝撃を吸収し、歩行者などの保護にもつながるとして広く普及しつつある。

その市場も世界的に拡大しており、三井化学、米ダウ・ケミカル、米エクソンモービルの3社で市場の約9割を占め、互いに鎬を削っている状況だ。

三井化学は現在、シンガポールのほかに千葉県にも年産5万トンのプラントを所有しており、世界シェアは約3割。ダウ・ケミカルに次ぎ、わずかの差で2位と見られ、積極投資をすることによってトップの座を狙う。
《山田清志》

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