元F1ドライバーのフアン・パブロ・モントーヤ選手が、日曜日に行われたNASCARネクステルカップシリーズ、トヨタ/セーブマート350で初勝利を挙げた。モントーヤは「インディ500、F1の優勝にも負けない大きな勝利」と喜びを語った。
生粋のアメリカンレースであるNASCARで、これまで外国人として優勝したのはマリオ・アンドレッティ(1967年)、アール・ロス(1974年)の2人だけ。
しかしF1ドライバーであったモントーヤへの期待は大きく、今回の勝利で「嬉しいというよりほっとした」と語っている。
しかも今回の勝利は32番手からのスタートで、NASCARの歴史上でも13位以下のポールポジションでの優勝は初のこと。
これはモントーヤのレーステクニックもさることながら、燃料をセーブする走行、ピットの判断も大きい。実際モントーヤがフィニッシュラインを超えた時、車に残された燃料はわずか2リットルほどだったという。
しかしモントーヤ自身、今回の勝利に決して満足しているわけではない。NASCARと言えばオーバルトラック、というイメージだが、今回のソノマレースウェイはF1風のワインディングコース。オーバルで優勝を奪って初めてNASCARドライバーとして一流と認められる。
「明日からオーバルコースでの勝利に向けて再び戦いが始まる」と語るモントーヤ。31歳にしてまだまだ発展途上のレーサーだ。