三菱化学、中国で自動車向けPPコンパウンドの新工場建設

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三菱化学、中国で自動車向けPPコンパウンドの新工場建設
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三菱化学はこのほど、中国における自動車向けポリプロピレン(PP)コンパウンドの製造・販売の合弁会社である北京聚菱燕塑料有限公司(JLY)の華南地区での供給拠点として、広東省佛山市に新工場を建設することを決定した。

同社は1998年、中国石化集団北京燕山石油加工有限公司、豊田通商と合弁会社JLYを設立し、主に華北地区に展開する日系自動車メーカー向けにPPコンパウンドを提供してきた。その後、中国のモータリゼーションが一気に加速し、広州を中心とした華南地区にも自動車メーカーの進出が相次ぎ、生産・販売台数は増加の一途をたどっている。

そのため、華南地区にも自動車メーカー各社の増産に対応可能なPPコンパウンド供給体制を構築しようということで、今回、新工場を建設することになった。

新工場の資本金は50億円で、100%子会社の日本ポリケムとチッソ石油化学がそれぞれ65%、35%を出資する。また、新工場の投資額は6億円で、生産能力は年産1万トン。07年8月に着工し、08年4月から商業運転を開始する予定だ。

三菱化学は今年に入ってから、自動車メーカーの開発者と共同で研究開発を行う「カスタマーラボ」をオープンしたり、自動車関連事業推進センターを発足するなど、自動車関連ビジネスに積極的に打って出ている。4月1日付で社長に就任した小林喜光氏も「自動車向け材料など高付加価値分野に重点投資をしていく」と話している。

《山田清志》

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