25日夜、福岡県福岡市中央区内にある商業ビルの地下駐車場で、消火設備が誤って作動。ハロンガスが場内に漏れ出す事故が起きた。ガスはビル内に拡散。5人が気分不良を訴えて病院に収容されている。
福岡県警・中央署によると、事故が起きたのは25日の午後8時ごろ。福岡市中央区天神1丁目付近にある商業ビルの地下3階にある駐車場で消火設備の点検を行っていたところ、誤ってハロゲン化物消火装置を作動させてしまい、不燃ガス(ハロン1301)が周囲に漏れ出した。
装置はすぐに停止されたが、ガスは駐車場の通路から拡散。ビルの地下1−2階の売り場にも広がり、女性4人と男性1人が目や喉の痛み、気分不良を訴えた。女性は救急車で病院に収容。男性は症状が軽く、徒歩で病院に向かっている。
警察と消防では点検を行っていた業者からも事情を聞き、事故の原因を調べている。ハロンガスは人体に無害だが、独特の臭気があり、少量でも吸うと気分が悪くなることがあるという。