福岡県警は22日、路線バスの運転手に対して「走るのが遅い」などと因縁をつけるとともに、このバスを執拗に追い回したとして55歳の男を暴行容疑で逮捕した。男は容疑を大筋で認めているという。
福岡県警・東署によると、逮捕された男は10日の午後7時30分ごろ、福岡県福岡市東区大岳4丁目付近のバス停に停車していた西鉄バスが運行する路線バスに乗り込み、62歳の男性運転手の衣服をつかみあげ、「走るのが遅い、もっと速く走れ」などと因縁をつけ、業務を妨害した疑いがもたれている。
男はその後も自らのクルマでバスを執拗に追いかけ、ゴルフクラブを振り回してガラスを叩き割るなどしてから逃走した。追跡した距離は約5kmにも及んだという。
警察では目撃情報から捜査を開始。最初にバスが襲撃された現場の近くに住む55歳の男を容疑者として逮捕している。調べに対して男は「前を走るバスの速度が遅くて腹が立った」などと話している。