5日未明、兵庫県姫路市内の国道250号で、走行中の軽乗用車が電柱に激突する事故が起きた。クルマは大破炎上、乗っていた2人は骨折などの重傷を負っている。直前までパトカーの追跡を受けていたが、これを猛スピードで振りきった直後に事故を起こしたとみられる。
兵庫県警・飾磨署によると、事故が起きたのは5日の午前3時30分ごろ。姫路市内の国道250号をパトロールしていた同署のパトカーが、交差点で信号無視をする軽乗用車を発見。停止を求めたが、クルマはこれを無視して逃走を開始した。パトカーはサイレンや赤色灯を使用して追跡したが、クルマは速度を上げ続けたため、約700mで追跡を断念している。
しかし、クルマはそのまま逃げつづけ、姫路市飾磨区宮付近の国道250号で路外に逸脱、道路右側の電柱に激突する事故を起こした。クルマは直後に炎上したが、乗っていた18歳の少年2人は追跡してきたパトカーの乗員に救助された。運転していた少年が骨折の重傷、同乗していた少年も打撲の軽傷を負い、近くの病院に収容されている。
運転していた少年からは酒気帯び相当量のアルコール分が検出されており、警察では回復を待って業務上過失傷害や道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で検挙する方針。同乗の少年も飲酒運転幇助の容疑で調べを進めるとしている。