ケーヒンが発表した2007年3月期連結決算は、最終利益が前年同期比26.6%減の128億4600万円で大幅減益となった。
売上高は同9.9%増の3306億1200万円と2ケタの増収となった。二輪や汎用製品、四輪車用製品の販売が好調だったのに加え、円安ドル高の為替影響で、過去最高となった。
しかし、収益面では、営業利益は同11.0%減の221億1200万円、経常利益が同9.4%減の233億7500万円と減益だった。売上げ増や原価低減、為替差益はあったものの、原材料価格の高騰や減価償却費や次期モデルの開発に伴う費用の増加が影響した。
2008年3月期の業績見通しは、売上高が同0.9%増の3337億円とほぼ横ばいの見通し。国内のモデルミックスの悪化や米国の四輪車用製品の落ち込み、為替影響が主因。
営業利益は同5.5%増の112億円、経常利益が同2.4%増の114億円と増益の見通しで、当期純利益は同8.8%減の54億円を見込んでいる。