イタリアの代表的カロッツェリアとして知られるピニンファリーナが、このほどホテルのデザインを担当した。これは、米国サンディエゴに3月末開業した『ケーティング・ホテル』。
19世紀末に建設された地上4階の建物を、ピニンファリーナで非自動車部門デザインを担当する子会社『ピニンファリーナ・エクストラ』(PE)が改装した。
全35室・72人収容の客室には、ヤクッツィ製ジェットバス、ラヴァッツァ社製エスプレッソ・マシーンなど、これまでPEが手がけたイタリア製品がふんだんに採り入れられている。
ワインセラーのリストはPE社長パオロ・ピニンファリーナ監修によるもので、ピニンファリーナの本拠地、伊ピエモンテ州の産品を中心にセレクトされている。その中には、PE社がボトルをデザインしたスパークリングワイン『ガンチャ』も含まれている。
宿泊料金は5月で、1室(2名まで)329ドル=約4万円から。
ただし、ピニンファリーナといえばフェラーリ。そのフェラーリは、北米が世界ナンバーワンの市場(以下ドイツ、英国、イタリアの順)である。特にホテルのある西海岸は、米国内でも伝統的な有力市場だ。したがって、このホテルがフェラリスタたちの“指定旅館”となるのに、そう時間はかからないだろう。