23日深夜、大阪府堺市北区内の市道で、走行中の軽乗用車が路外に逸脱し、道路脇の標識柱に衝突する事故が起きた。別のクルマに追い抜かれた際、助手席の男から催涙スプレーのようなものを吹き掛けられ、視界を失ったことが事故の原因とみられている。
大阪府警・堺東署によると、事故が起きたのは23日の午後10時5分ごろ。堺市北区百舌鳥赤畑町2丁目付近の市道を走行していた軽乗用車が路外に逸脱。道路脇の標識柱に衝突した。
クルマは19歳の男性が運転していたが、同乗していた16歳から19歳の男性3人を含め、事故後から目の痛みを訴えていた。現場近くを歩いていた22歳と24歳の女性も同様の症状を訴えており、警察が聴取を行ったところ、クルマを運転していた男性は「別のクルマと進路を巡る争いとなり、このクルマに追い抜かれた際にスプレーのようなものを噴射された」と証言した。
事故を起こした軽乗用車は、直前に白い乗用車を追い抜かしたが、このクルマが軽自動車を猛追。再び追い抜いた際に助手席に乗っていた男が催涙スプレーのようなものを噴射してきたという。クルマは窓を開けて走行していたため、運転していた男性は噴射されたガスによって視界を失い、路外へ逸脱したようだ。女性2人は風下を歩いており、この巻き添えになっていた。
警察ではクルマの進路を巡る交通トラブルが事故の原因と断定。逃げたクルマの行方を追っている。