16日未明、茨城県坂東市内にある市役所支庁舎の公用車駐車場で、駐車中のクルマ数台から火が出ているのを近隣の住人が発見し、消防に通報した。クルマ6台と駐車場の屋根が全半焼しており、警察ではガソリン盗の過程で引火したものとみている。
茨城県警・境署によると、事件が起きたのは16日の午前0時30分ごろ。坂東市山付近にある坂東市役所・猿島庁舎で、公用車駐車場から火の手が上がっているのを近隣住人が発見。消防に届け出た。地元消防のポンプ車などが出動して消火を行ったが、乗用車2台と軽トラック1台が全焼。軽ワゴン車3台とスレート屋根の一部が半焼する被害を出した。
この駐車場には36台の公用車が駐車されているが、近くに止めてあった別のクルマには給油口を破壊しようとした痕跡があり、警察では何者かが被害を受けたクルマからガソリンを抜き取ろうとしたものの、灯りに使ったライターの火などに引火し、これが原因で出火した可能性が高いとみている。
駐車場は道路との仕切りはなく、夜間でも立ち入ることができるという。数年前にも駐車中のクルマから燃料が盗まれる事件があり、警察では関連を調べる方針だ。