12日午後、秋田県秋田市内の国道7号を走行していた大型トレーラーからタイヤ1本が脱落して滑走し、対向車線を走行していた車両2台と衝突する事故が起きた。最初に衝突したトラックは大破し、運転していた男性が軽傷を負っている。
秋田県警・秋田中央署によると、事故が起きたのは12日の午後2時55分ごろ。秋田市下浜長浜付近の国道7号で、走行中の大型トレーラーの左側タイヤ1本が突然脱落した。タイヤはそのまま滑走し、対向車線を走行してきた大型トラックと正面衝突。これに弾き飛ばされ、脱落事故を起こしたトレーラーの後続を走っていた乗用車1台にも衝突している。
最初にタイヤが衝突したトラックは運転席部分が大破し、運転していた男性が打撲などの軽傷。乗用車もフロントガラスが割れるなどの被害が出たが、トレーラーはこれに気づくこともなく、そのまま走り去った。警察ではトレーラーが走行した方面で検問を実施。その結果、由利本荘市内の国道150号で該当の車両を発見。運転手を業務上過失傷害などの容疑で取り調べている。
その後に行われた車両検証で、タイヤを固定するボルトが根元から折れていたことが判明。警察では整備不良や過積載による負荷の可能性が破損の原因として考えられるとして、運転手や運送会社から事情を聞く方針だ。