「ロンドンバス」と聞けば多くの人が思い浮かべるであろう、赤い、レトロなデザインのダブルデッカー。
この、『ルートマスター』と呼ばれる1950〜60年代に製造されたフロントエンジンのダブルデッカーは、ロンドンの欠かすことのできないアイコンとして長きに渡って親しまれてきた。
しかしながら車椅子での乗車ができない等、バリアフリーの問題などから、一般路線からは2005年末までに引退、リアエンジンの新型ダブルデッカーや連接バスがこれに代わって導入されてきた。
多くの人々に愛されたこのバスはその後も「ヘリテージルート」としてロンドン中心部を通る2路線のうちの一部区間で運転され、今日でもそのレトロな雰囲気を味わいながらロンドンを観光することができる。
運転区間は9系統の一部区間(アルドウィッチ-ロイヤルアルバートホール間)と15系統の一部区間(トラファルガースクエア-タワーヒル間)で、朝9時半から夕方6時半まで、15分間隔での運行となっている。(2007年1月現在)
ルートマスターは昔ながらのツーマン運行だが、他のバス路線や地下鉄と同様に共通のICカード「オイスターカード」が使用できる。乗務員がリーダーを持って車内を回ってくるのでカードをかざすだけでOKだ。