RVから女性を振り落として殺害の男に懲役13年を求刑

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交際を巡るトラブルから女性を故意にクルマから振り落として殺害したとして、殺人の罪などに問われた34歳の男に対する論告求刑公判が5日、新潟地裁で開かれた。検察側は「被告は強い殺意を有していた」として、懲役13年を求刑している。

問題の事件は2006年5月30日夜に発生した。新潟県新潟市長者町付近の市道に34歳の女性が頭から血を流して倒れているのを通行人が発見した。女性は病院に収容されたが、脳挫傷などが原因で約8時間後に死亡。当初はひき逃げが疑われたが、女性の着衣や肌には多数の擦過痕があることから、クルマに引きずられた可能性が高くなった。

交友関係を調べたところ、発見される直前まで一緒に食事をしていた34歳の男が所有するRVのルーフ部分から女性の指紋を検出。後に男と女性が口論していたこともわかり、警察では女性がRVから走行中に振り落とされたものと判断して男を殺人容疑で逮捕。検察も同罪などで起訴していた。

これまでの公判でも男は「絶対に殺人などしていない」と主張していたが、5日に新潟地裁で開かれた論告求刑公判で検察側は「被告は強い殺意を有していた。動機も極めて自己中心的である」などと指摘し、裁判所に対して懲役13年の実刑を求めている。

《石田真一》

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