シロアリと強風が電柱倒壊事故を引き起こす

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15日午後、愛知県東海市内の県道で、中央分離帯に設置されていた木製の電柱2本が突然倒壊し、信号待ちのために停車していた乗用車を直撃する事故が起きた。クルマは後部のガラスなどが割れたが、幸いにも負傷者は出なかった。

愛知県警・東海署によると、事故が起きたのは15日の午後3時ごろ。東海市新宝町付近の県道で、道路の中央分離帯部分に設置されていた木製の電柱2本が根元から突然倒壊。このうち1本が信号待ちのために停車していた61歳男性が運転する乗用車の後部を直撃した。

クルマは後部のガラスが割れるなど中破したが、当時は後部座席に誰も乗車しておらず、事故による負傷者は無く、倒壊に巻き込まれたクルマや人は他にいなかった。電柱は1本あたり約500kgの重量があり、これがクルマま運転席部分や通行人を直撃した場合には惨事が起きたと考えられる。

電柱は中部電力が管理しているもので、設置から20年以上が経過。根元付近には白アリの食害を受けたような痕跡が確認された。当時は最大9mの強風が吹きつけており、警察では白アリ食害で構造が弱くなった電柱が風圧に耐えることができずに倒壊。電線でつながっていたもう1本も引きずられて倒れたものとみている。

《石田真一》

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