横浜ゴムが発表した2006年4-12月期の連結決算は、売上高が前年同期比10.2%増の3678億円と2ケタの増収となった。
販売増と円安効果もあって、タイヤ、MB事業ともに売り上げを伸ばした。しかし、原材料価格高騰の影響をカバーしきれず、営業利益は同18.3%減の171億円、経常利益は同13.9%減の171億円と大幅減益だった。当期純利益は前期に計上した米国子会社の株式評価損に対する税効果がなくなったため、同29.8%減の137億円だった。
タイヤ事業の売上高は同11.2%増の2764億円となった。欧州・大洋州を中心に海外販売が拡大した。暖冬でスノータイヤの販売は落ち込んだものの、新車用タイヤが好調で国内でも売り上げを伸ばした。営業利益は同29.9%減の129億円で、天然ゴムを中心とする原材料価格の高騰が影響した。
MB事業は売上高が同7.3%増の914億円、営業利益が同84.2%増の46億円だった。高圧ホース、マリンホース、航空部品などが売り上げを伸ばすとともに、航空部品を中心に収益改善が進んだ。