事件現場からパトカーが盗まれる

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5日夕方、群馬県前橋市内で、事件発生の通報を受けて出動し、現場に路上駐車していたパトカーが盗まれる事件が起きた。パトカーは約4km離れた場所で自損事故を起こしており、警察では近くにいた47歳の男を窃盗容疑で逮捕している。

群馬県警・前橋署によると、事件が起きたのは5日の午後4時50分ごろ。これに先立つ同午後4時ごろ、前橋市本町2丁目付近にある郵便局から「盗難届の出されたキャッシュカードが使用された」との通報を受け、同署・地域課員がパトカーで出動した。

署員は郵便局前の市道にパトカーを路上駐車し、約40分間の事情聴取を関係者から行っていが、この間に「不審な私服姿の男がパトカーを運転している」旨の無線連絡が入り、パトカーを確認したところ、無くなっていることに気づいた。

同署はパトカーに搭載しているカーロケーションシステムの照会を行い、所在しているとされた前橋市緑が丘付近の捜索を行ったところ、民家敷地内の駐車場に止まっていたパトカーを発見。近くにいた47歳の男に職務質問を行ったが、男が盗難の事実を大筋で認めたため、窃盗容疑で緊急逮捕した。

男は「電車で前橋市内へ買い物に訪れたが、歩いて帰るのが面倒になった」、「パトカーが止まっていたので家まで乗って帰ろうと思った」などと話しているという。

男は途中で自損事故を起こしており、民家の住民に対して「スペアタイヤを貸してくれ」などと要求していたことも判明している。パトカーはキーが付けられ、エンジンも掛かった状態で駐車されていたとみられ、同署では「盗難防止の措置を講じたい」とコメントしている。

《石田真一》

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