3日早朝、福島県南会津町内の国道121号で、走行中の乗用車が対向車線側に逸脱し、回送中の路線バスと衝突する事故が起きた。逸脱側のクルマは大破し、乗っていた2人が死傷している。路面は凍結していたが、逸脱車は夏タイヤのまま走行していた。
福島県警・南会津署によると、事故が起きたのは3日の午前5時25分ごろ。南会津町糸沢付近の国道121号を走行していた乗用車がスリップしながら対向車線側に逸脱。対向してきた回送中の路線バスと正面衝突した。
乗用車は衝突によって大破し、運転していた26歳の男性が頭部強打で間もなく死亡。助手席に同乗していた25歳の男性も腰の骨などを折る重傷を負っている。
現場は片側1車線の緩やかなカーブ。路面は圧雪状態だったが、運転していた男性は栃木県在住で、クルマは夏タイヤのまま。チェーンなどの滑り止め装置も使用されていなかった。警察では凍結路面の軽視が事故につながったとみている。