パトカーから逃れようとして正面衝突、運転の男は起訴事実認める

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昨年10月、パトカーの追跡から逃れようと滋賀県長浜市内の県道を高速度で走行中、対向車線に進出、順走していたクルマと正面衝突事故を起こして4人を死傷させたとして、危険運転致死傷などの罪に問われた24歳の男に対する初公判が26日、大津地裁で開かれた。被告は起訴事実を認めている。

問題の事故は2006年10月15日未明に発生している。信号無視を行ったとしてパトカーに追跡されていた軽乗用車が、長浜市平方町付近の県道で前走車を追い抜こうと対向車線側に進出。赤信号のために対向車線側で減速しつつあった別の軽乗用車と正面衝突した。双方のクルマは大破し、順走車に乗っていた1人死亡、3人が重軽傷を負ったほか、逃走車に乗っていた2人も負傷した。

逃走していたクルマを運転していた24歳の男は無免許で、事故を起こす直前まで飲酒を行っていたことも判明した。男は「無免許と飲酒の発覚を恐れて逃げた」などと供述したため、検察は危険運転致死傷や道路交通法違反(酒気帯び運転、無免許、信号無視)の罪で起訴している。

26日に行われた初公判で、被告の男は起訴事実を前面的に認めている。続いて行われた冒頭陳述で検察側は「被告は酒に酔って正常な運転ができる状態ではなかったが、パトカーに発見されたことから高速度で逃走開始した」と指摘。衝突直前には85km/h以上まで加速したことも指摘している。

《石田真一》

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