自殺目的で事故を起こした男、殺人容疑で逮捕

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京都府警は21日、自殺する目的で通り掛ったクルマを強奪し、故意に正面衝突事故を起こして車内に監禁されていたクルマの所有者を死亡させた41歳の男を殺人と殺人未遂容疑で逮捕した。

京都府警・捜査1課によると、問題の事件は2006年11月18日未明に発生した。城陽市寺田庭井付近の国道24号で41歳の男が運転する軽乗用車が対向車線側に逸脱。対向車線を走行していた乗用車と正面衝突した。軽乗用車は中破し、助手席に同乗していた33歳の女性が全身強打で死亡。運転していた男も両足を骨折する重傷を負った。

後の調べで、逸脱車を運転していた男は事故を起こす直前に包丁を使って運転者を脅し、クルマを強奪していたことが判明。死亡した同乗の女性が本来の運転者だったことがわかった。調べに対して男は「自殺しようとクルマを奪った」と供述。事故も故意に起こしていたことが明らかになった。

警察では「巻き込まれた他人を死傷させるという認識が容疑者にはあった」と判断。未必の殺意が生じていたものとして、男の回復を待って殺人(同乗者)と殺人未遂(対向車乗員)の容疑で逮捕した。男は事件を反省する言葉などは特に述べていないという。

《石田真一》

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