事故に気づいてない…ひき逃げ容疑者の反論

自動車 社会 社会

検察庁・甲府地検は17日、昨年12月に山梨県甲斐市内で自転車に乗っていた女子高校生をクルマではね、重傷を負わせて逃走した50歳の男を業務上過失傷害と道路交通法違反の罪で同日までに起訴した。男はひき逃げについては罪状を否認している。

問題の事故は2006年12月27日夜に発生した。甲斐市竜王付近の市道を自転車で走行していた15歳の女子高校生が、道路に隣接するパチンコ店の駐車場から進出してきた乗用車にはねられた。女子高校生はクルマに弾き飛ばされて転倒。左腕を骨折する重傷を負ったが、クルマは止まらずにそのまま逃走した。

警察では緊急配備を行って容疑車両の行方を追ったが、間もなく目撃情報のクルマと酷似した車両を発見。クルマに衝突痕のようなものも確認されたことから、運転していた50歳の男を業務上過失傷害や道交法違反の容疑で逮捕している。

だが、男は逮捕直後から「ひき逃げなんて知らない、身に覚えがない」と容疑を否認していたが、衝突痕がクルマに残されていたことを指摘されると「事故を起こしたことに気づかなかった」と供述を改めた。その上で「事故を起こしたことを気づいていないのだから、ひき逃げには当たらない」などとも主張したが、検察ではひき逃げの責任は問えると判断。同罪での起訴に踏み切った。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース