フロントガラスを突き破った被害者に口止め強要 実刑判決

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2006年9月、山梨県昭和町内で自転車に乗っていた女性をクルマではね、フロントガラスを割って車室内に飛びこんできた被害者をそのままに2km逃走した後、放置して立ち去ったとして業務上過失傷害などの罪に問われた29歳の男に対する判決公判が18日、甲府地裁で開かれた。裁判所は被告の男に実刑を命じている。

問題の事故は2006年9月13日夕方に発生した。昭和町西条付近の県道を自転車で横断していた18歳の女性が、信号を無視して進行してきた乗用車にはねられた。女性の体はクルマのフロントガラスを突き破って車室内に侵入したが、クルマはそのまま止まらずに約2km走行。運転していた男は車内から携帯電話でタクシーを呼び、その際に指定した場所に女性を放置してそのまま逃走した。

女性が放置された現場の近くでフロントガラスが大破した乗用車を発見。事故の翌日になって「自分がやった」と出頭してきた29歳の男を業務上過失傷害などの容疑で逮捕した。男は「クルマが無車検なので逃げた」と供述。検察も同罪で起訴していた。

17日に行われた判決公判で、甲府地裁の渡辺康裁判官は「フロントガラスを突き破るような衝撃が加わったにも関わらず、クルマをそのまま走らせ続けた被告に対する女性の恐怖心は相当なものだった」と指摘。「必要な救護を怠るばかりか、クルマから降ろして放置する際に口止めを強要するなどしており、悪質」と判断。被告の男に懲役1年2カ月の実刑を命じている。
《石田真一》

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