富士火災「移動式オフィス」を本格稼動…災害現場に出動

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富士火災海上保険(以下、富士火災)は、災害現場において保険金の請求手続きから支払手続きが可能な「移動式損害サービスオフィス」による業務を3月より本格稼動する予定だ。

「移動式損害サービスオフィス」は、ミニバンタイプの車両に富士火災社内ネットワークシステムと接続可能なノート型パソコン、衛星電話、ナビゲーションシステム、車内業務デスクなどを備えた移動式の事故対応オフィス。

保険社員と建築士や鑑定士などの技術者が乗り込む専用車両によるサービスは、国内損害保険会社では初となる。

契約者は、主に自然災害による被災現場において“契約内容の照会、保険金請求手続き、損害評価、保険金支払手続き等”の損害サービスを受けることが可能となる。

これにより、従来の保険金請求資料や損害見積資料の提出、後日の電話や面談による打ち合わせなどの保険金支払いまでの所要時間を大幅に短縮できるメリットが生まれる。たとえば06年台風13号の被害で、富士火災では事故受付から保険金支払い完了まで平均28.8日かかったが、これが最短で3日になるという。

「移動式損害サービスオフィス」による具体的なサービスとしては、保険金の支払いに必要な保険金請求書類を現場において提出、被災した保険目的の損害評価後に事故データを同車両に搭載のシステムに直接入力する。入力された契約者の情報は、富士火災の損害サービス本部に送信され、決裁することで、契約者への速やかな保険金支払いを実現する。

富士火災では、現在、4台の「移動式損害サービスオフィス」車を保有し、東北本部、大阪本部、四国本部、九州本部、にそれぞれ配備し、各地域において自然災害などによる被災が生じた際に、サービスを開始する。1台1日あたりの処理能力は5−6件を想定、災害規模によっては各地の車が集結することもある。

今後、自然災害対応などの効果測定を行い同車による保険事故サービスを拡充するために配備拠点を決定し、全国で10台ていどにまで車両台数を増やしていく予定だ。

現在配備されているのはトヨタ『アルファード』(ガソリン、2WD)1台とトヨタ『ウィッシュ』(ガソリン、4WD)が3台。車内作業には大型のアルファードのほうが快適だが、機動性の高いウィッシュが増備される見込み。車両価格はアルファードが約340万円、ウィッシュが約240万円、パソコンなど改装に1台あたり140万円かかっているという。システム構築には数百万円(800万−900万円)かかったそうだ。
《高木啓》

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