12日未明、広島県廿日市市内の国道2号バイパス上り線で、逆走してきた普通トラックが順走していた大型トラックと正面衝突する事故が起きた。普通トラックを運転していた男が重傷を負ったが、男は飲酒しており、警察の検問を突破して逃走中だったという。
広島県警・廿日市署によると、事故が起きたのは12日の午前3時45分ごろ。廿日市市佐方付近の国道2号・西広島バイパス上り線を走行していた大型トラックと、本線上を逆走してきた普通トラックが正面衝突した。
この事故で普通トラックは運転席部分が大破し、運転していた33歳の男が足を骨折する重傷を負った。大型トラックを運転していた55歳の男性も打撲などの軽傷を負っている。
普通トラックを運転していた男からは呼気1リットルあたり0.3ミリグラムのアルコール分を検出。その後の調べで、この男は現場から約3km離れた広島市佐伯区内で行われていた飲酒検問を突破して逃走していたことが明らかになった。事故はその途中で発生したものとみられており、警察では男の回復を待って業務上過失致傷と道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で事情を聞く方針だ。