殺人事件の真相を知るかもしれない人物、事故死

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12月31日未明、茨城県つくば市内の常磐自動車道下り線で、走行中の乗用車が路肩で行われていた工事現場に突っ込み、仮設ガードレールなどに衝突する事故が起きた。運転していた男性は車外に脱出したが、後続車数台に次々とはねられて死亡している。

茨城県警・高速隊によると、事故が起きたのは12月31日の午前2時ごろ。つくば市上広岡付近の常磐自動車道下り線で、走行中の乗用車が路肩で行われていた改修工事の現場に突っ込み、仮設のガードレールなど破壊して停止した。衝突によってクルマは中破、運転していた52歳の男性は車外に脱出したが、後続の大型トラックなど数台に次々とはねられて即死した。

死亡した男性については、殺人容疑で逮捕・起訴され、すでに死刑判決を受けている元暴力団員が「阿見町で会社を経営していた67歳の男性殺害に関与した」という内容の上申書を茨城県警に提出。殺害された男性の遺族も詐欺容疑で逮捕されており、調べに対して「受け取った生命保険金から金を払った」などと、謝礼支払いを匂わせるような供述を行っていた。

警察ではこれらの証言を重要視し、年明けから任意での事情聴取に着手する方針だったが、その直前にカギを握る人物が事故で死亡したことになる。警察では今回の事故も「自殺の可能性がある」として、事故と事件の両面から捜査を続けているが、殺人事件の捜査に影響が出ることは避けられないとみられている。

《石田真一》

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