フランスでは去る12月27日、全席ビジネスクラスのエアラインが就航した。パリに拠点を置く「ラヴィオン」で、パリ(オルリー空港)−ニューヨーク(ニューアーク空港)間の大西洋路線を飛ぶ。
全席がビジネスクラスの航空機は、大陸間長距離路線では業界初の試み。ラヴィオンを保有する持ち株会社、エリスエアー社は、実現までに5年をかけた。
使用機材はボーイング『757-200』で、座席数は90席。シートは日系航空会社などのビジネスクラスよりシンプルな造りだが、140度のリクライニングが可能である。パリ、ニューヨーク双方から、土曜を除く週6便を運航する。
運賃は先着1000席に限り、往復1000ユーロ(約15万7000円:諸費用別途)を設定。その後は基本料金の往復1600ユーロ(約25万円)となる。参考までに、他社便の同区間におけるビジネス運賃は約2300ユーロ、エコノミー運賃は400ユーロ台が相場である。
エリスエアー社のマルク・ロシェ会長は、「ビジネスクラス市場に革命を起こし、従来このクラスに乗れなかった人たちにも門戸を開く」と自信を見せる。
この企画、ぜひ日本に就航している航空会社も始めてほしいものだ。窮屈なうえ、輪ゴムのようなソバやベトついた白飯を食べさせられるエコノミー・サービスに怒りながらも、従来のビジネス運賃は高過ぎて払えない顧客が飛びつくに違いない。
ラヴィオン URL
http://www.lavion.com/