歩道に乗り上げたトレーラーが女性をはねる

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28日午後、滋賀県多賀町内の国道306号で、急ブレーキでバランスを崩した大型トレーラーの荷台部分が歩道に乗り上げ、歩いていた80歳の女性をはねる事故が起きた。女性は近くの病院に収容されたが、腰などを強打したことが原因で間もなく死亡した。

滋賀県警・彦根署によると、事故が起きたのは28日の午後1時ごろ。多賀町久徳付近の国道306号と県道との交差点で、県道側を進行してきた大型トレーラーが急ブレーキを掛けた際にバランスを崩し、トレーラー(荷台)部分が国道の歩道に乗り上げるかたちとなった。

当時この歩道には80歳の女性が歩いていたが、乗り上げた荷台部分が女性を直撃。女性は数メートル弾き飛ばされ、近くの病院に収容されたが、腰の骨を折るなどして間もなく死亡した。警察では大型トレーラーを運転していた39歳の男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕。女性の死亡後は容疑を同致死に切り換えて調べを進めている。

現場の県道は緩やかな左カーブで、当時は雨で路面が濡れていて滑りやすい状態だった。逮捕された男は調べに対して「黄色信号に気づいて急ブレーキを掛けたが、トレーラー部分が止まらずに押し出された」などと話しているという。警察ではいわゆるジャックナイフ現象、あるいはスウィング現象に陥り、止まりきれなかったトレーラー部分が歩道に乗り上げたものとみている。

《石田真一》

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