【デルファイ テックフォーラム】環境と安全に焦点を当てた技術開発

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【デルファイ テックフォーラム】環境と安全に焦点を当てた技術開発
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アメリカの自動車部品大手、デルファイの日本法人、日本デルファイ・オートモーティブ・システムズは、技術カンファレンス「デルファイジャパンテックフォーラム2006」を開催し、同社が現在開発を進めている諸技術の紹介を行なった。

今回のフォーラムのメインは環境技術と安全技術。環境技術ではディーゼル関連ユニットがメインで、コモンレール噴射装置、ユニットインジェクター、尿素SCR(選択還元触媒)用のアンモニアセンサーなどが紹介された。ほか、低コストなパワーエレクトロニクスユニットや高電圧配線などのハイブリッド関連技術、E85およびE100のアルコール燃料対応技術、アルコールとCNG(圧縮天然ガス)のバイフューエルシステムなど、広範にわたる環境技術の展示が行なわれた。

いっぽう、安全技術ではデルファイ独自の安全思想である「コクーン・オブ・セーフティ(サナギを守るまゆのように乗員を守る安全システム)」の一環として、事故時にヒューズより確実に電気を遮断するバッテリー遮断セーフティデバイスについての展示もなされた。

加藤静男社長は「アジアにおけるデルファイの研究開発拠点は中国、韓国、シンガポール、東京に置かれているが、日本が技術開発の指揮をとることが何よりも重要」と語り、日本における研究開発力を増強する意向を示した。昨秋、米・破産法11条の適用を受けたデルファイだが、経営状況は好転してきており、来年に破産法11条からの脱却を目指している。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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