茨城県警は22日、今月15日に茨城県小美玉市内の国道6号で当て逃げ事故を起こし、その後は行方不明になっていた自動車警ら隊に所属する22歳の巡査を栃木県内で発見したことを明らかにした。今後、処分を課す方向で検討するという。
茨城県警・交通指導課によると、問題の事故は15日の午後11時30分ごろに発生した。小美玉市堅倉付近の国道6号で、信号待ちをしていた乗用車に対して後続のクルマが追突した。運転者にケガは無かったが、クルマはそのまま逃走。目撃証言から茨城県警・自動車警ら隊に所属する22歳の巡査が事故に関与していた可能性が高まった。事故当日、巡査は非番だった。
現場を管轄する石岡署員が18日に巡査が私有する携帯電話に連絡を入れ、出頭するように要請。これに対して巡査は「今から寮に戻ります」と応じたが、以後は行方がわからなくなった。
同僚などが捜索を続けたところ、22日に栃木県日光市内のパチンコ店で巡査を発見。当て逃げ事故への関与も認め、「警察官であるにも関わらず事故を起こしてしまい気が動転した」、「逃げたのは心の整理をつける時間がほしかったため」と説明したという。警察では巡査を道路交通法違反(事故不申告)容疑で書類送検するとともに、懲戒処分を課す方針だという。