飲酒運転起因のひき逃げ事故を起こした女に猶予判決

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今年10月、徳島県徳島市内で軽乗用車を飲酒運転し、重傷ひき逃げ事故を起こしたとして業務上過失傷害などの罪に問われた31歳の女に対する判決公判が19日徳島地裁で開かれた。裁判所は執行猶予付きの有罪を命じている。

問題の事故は10月8日深夜に発生した。徳島市応神町古川付近の県道を横断していた42歳男性が、スピードを落とさずに進行してきた軽乗用車にはねられた。男性は頭部を強打する重傷を負ったが、クルマはそのまま逃走した。

警察では重傷ひき逃げ事件として捜査を開始。目撃情報から31歳の女を特定し、業務上過失傷害や道路交通法違反などの容疑で逮捕していた。女は事故直前まで飲酒しており、酒に酔ったことも自覚しながらクルマを運転していたことが判明。その発覚を恐れて逃走していたこともわかっている。

19日に行われた判決公判で、徳島地裁の畑山靖裁判官は「飲酒運転の発覚を恐れて逃走するという、身勝手な動機に酌量の余地はなく、刑事責任は軽視できない」とした。しかし、被告の女が補償を行ってることを情状の酌量に値すると認め、懲役1年(執行猶予3年)の有罪判決を言い渡した。

《石田真一》

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