8日未明、兵庫県稲美町内の県道で、道路を横断しようとしていた53歳の男性が進行してきた乗用車にはねられた。運転者がこの男性を介抱しようとしたが、男性は再び道路を渡りだし、対向車線を進行してきた別のクルマにはねられて死亡した。
兵庫県警・加古川署によると、事故が起きたのは8日の午前4時ごろ。稲美町六分一付近の県道で、道路を横断しようとしていた53歳の男性が右方向から走ってきた28歳男性運転の乗用車にはねられた。
クルマを運転していた男性が「大丈夫ですか、救急車を呼びましょう」などと言い、転倒していた男性を介抱しようとしたが、男性はこれを無視して再び道路を横断。今度は対向車線を左方向から走ってきた31歳男性の運転する普通トラックにはねられた。男性は胸部を強打して間もなく死亡した。
警察では双方の運転者から業務上過失致死容疑で事情を聞いているが、死亡した男性は現場付近を何度も往復するように渡っていたという証言もあり、警察では自殺の可能性も含めて調べを進めている。