ひき逃げ事故、警察が誤認逮捕を認める

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昨年1月に静岡県浜松市内で発生した重傷ひき逃げ事件について、静岡県警は2日、15歳(当時)の少女を誤認逮捕したことを正式に認めた。検察側は早期に嫌疑不十分で釈放していたが、警察側は「事実確認に手間取った」などと説明していた。

静岡県警・浜松中央署によると、問題の事故は2005年1月20日午前に発生した。浜松市新町付近の国道152号線で、直進していた原付バイクと、右折してきた乗用車が出会い頭に衝突。バイクは転倒し、運転していた32歳の男性が右大腿骨を折る全治約2カ月の重傷を負った。

クルマはそのまま逃走したことから、警察では重傷ひき逃げ事件として捜査を開始。「髪の長い女が運転していたと思う」という被害者の目撃証言などから、同市内に住む15歳(当時)の少女が容疑に関与していたと断定。ひき逃げなどの容疑で逮捕していた。

警察では「事件当日に学校を休んでいた」ことを根拠としていたが、少女は友人宅に滞在していたという事件当日のアリバイが証明できた。静岡地検浜松支部は嫌疑不十分として、この少女を早期に釈放、不起訴処分とした。このため、警察では以後も捜査を続け、結局は事件当初から関与を大筋で認めていた38歳の男を容疑者として送検。少女を誤認逮捕していたことも認めた。

誤認逮捕となった理由について、警察では「初期の目撃証言に引っ張られた」、「男の証言は二転三転し、事故現場や状況の記憶が曖昧で確証に欠けた」などとしているが、少女を容疑者と断定するに至った確固たる証拠がなんだったのかは明らかにしていない。
《石田真一》

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