気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2006年11月6日付
●新日鉄、ブラジル鉄鋼大手に出資へ(読売・6面)
●片山右京さん、マナスル登頂(読売・34面)
●エタノール車、トヨタ、北米に投入、2008年にも、ピックアップ車で(日経・9面)
ひとくちコメント
トヨタ自動車の2007年3月期の連結営業利益が前期比17%増の2兆2000億円程度となり、日本企業として初めて2兆円を突破する見通しだという。4日付の日経朝刊が取り上げているが、10月末の時点でもすでに読売などが報じている。
「原油高を背景に米欧など海外で低燃費車の売れ行きが好調で、原材料コストの上昇も販売拡大と合理化で吸収する。為替相場の円安・ドル高も利益を押し上げる」(日経)というのが理由のようだ。また、営業利益に対する売上高は9%増の23兆円程度になる模様で、超マンモス企業の存在感を誇示している。
それにしても「2兆円」は想像を絶する数字である。日本の大手企業でも利益どころか売上高でも2兆円を超える会社は数えるほど。それが1グループの本業の儲けを示す営業利益だから“あっぱれ”だ。あす7日はトヨタ自動車の9月中間決算が発表されるが、為替効果とはいえ「2兆円突破」のコメントが楽しみである。