【ストラーダ HDS910 長期リポート その2】カーナビで地デジは想像以上の満足感

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今年のストラーダのセールスポイントは、何をおいても「地上デジタル放送標準対応」だろう。最上位クラスの「Fクラス」はもちろん、スタンダードクラスにも地デジ標準対応モデルを用意。他社製カーナビで「本体+地デジチューナー」を買うよりもお得なプライスタグがぶら下がっている。

画質へのこだわりが強いのも、ストラーダの特徴だ。周知のとおり、パナソニックでは家庭用のデジタルハイビジョンテレビ「ビエラ」シリーズで画質のよさに定評があるが、ストラーダにはこのビエラの流れを組む高画質回路「PEAKSプロセッサー」を搭載している。通常は高画質な12セグ放送を受信し、モバイル向けのワンセグは電波状況が悪い時だけ自動切り替えで補完するスタンスだ。

◆クルマの中で家庭と同じハイビジョン

カーナビの小さなモニターなら、地デジや12セグのメリットも少ないのでは? と、考える読者もいるかもしれない。しかし、実際にストラーダで地デジ放送を体験すると、その満足感は予想以上。個人的には、固定テレビで地デジを体験した時以上のインパクトだった。

まず何より、とことん画質がクリアーだ。アナログ放送の場合、停車中でも周囲の地形や建物の影響などで画質が乱れたり、ゴーストだらけの映像になってしまうが、地デジではそのようなことが一切ない。また都内近郊で使うかぎり、地上波キー局はほとんど12セグの高画質で受信できる。

長期リポート車はフロントモニターしか装着していないので、地デジが楽しめるのは駐車場やSAPAでの待ち時間や休憩中がもっぱらだが、それでも家族には好評である。さらに移動中もテレビを楽しみたい人は、オプションのリアモニターも用意されている。

ストラーダの地デジ機能は、多機能な上に操作方法が直感的でわかりやすいのも特徴だ。例えば番組表は拡大縮小が可能で見やすく、リモコンもテレビ機能が使いやすいように専用ボタンが多く用意されている。テレビの放送局のプリセットを、「ホーム」と「おでかけ」でふたつ持てる機能は、ロングドライブやクルマで帰省した時などに重宝するはずだ。

◆データ放送は有効活用できる

また予想外に便利だと感じたのが、地デジのデータ放送である。これはテレビの受信中にタッチパネルやリモコンからワンタッチで呼び出せるのだが、特にNHKのデータ放送は「気象情報」や「道路交通情報」が用意されていて、ドライブ中に非常に役立っている。

むろん、渋滞情報ならばカーナビのVICSでも見られる。しかし地デジのデータ放送では図形情報とあわせて、渋滞情報や主要区間の所要時間、規制情報などがパッと表示される。地デジのデータ放送だと、情報の受信も速い。出発前やSAPAで休憩中に渋滞状況をチェックするなら、VICSよりも便利かもしれない。

カーナビで地デジが受信できることは、リアモニターを装着してドライブ中にテレビを見たい人はもちろん、そうでないユーザーでも満足感が高い。アナログ放送から切り替えるメリットは、クルマだとはっきりと感じられる。たぶん筆者は、ストラーダFクラスのテスト終了後も、地デジ標準対応していないカーナビは買わないだろう。

《神尾寿》

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