日本に導入されるシトロエンC6は、エクスクルーシブと呼ばれる1種類のグレードしかないが、オプションでラウンジパッケージという、後席の快適性を高めた仕様も用意されている。
ラウンジパッケージには後席スライド機構(バックレストも同時にリクライニングする)や、後席センターアームレストのスイッチにより、後席から自由に助手席をスライドすることができる機能が追加されている。同時にチルトアップ式ガラスサンルーフも装備される。
シトロエンジャポン広報室の宮之原さんは「C6はフランスでは後席に人を乗せるためのリムジンとして使われることも多く、ラウンジパッケージのような装備も必要とされてきます。日本でも、この雰囲気を味わっていただきたくオプションで設定しました」
「また歴代シトロエンのフラッグシップモデルはフランス大統領の公用車として使われており、このC6もシラク大統領の公用車に採用されております」と説明する。
実際にC6の後席の居住性はリムジンとしても通用するぐらいに広く、乗り心地も快適性が高い。さらにラウンジパッケージを装備したモデルは、乗車姿勢によってフレキシブルにリヤシートをスライドさせることができるので、居心地が良い。
価格は28万円ほど高い710万円となるが、フランス大統領の雰囲気が味わえると思えば、それほど高くはないかもしれない。