クライスラーグループCEOトム・ラソーダ氏は、2007年終わりまでに車1台あたりの生産コストを1000ドルカットする、「1000ドルチャレンジ」の目標を発表した。
北米市場が、利益率の高いトラック、SUV離れを起こしていることは、特にこうした車種の生産比率が高いクライスラーに大きな打撃を与えている。ラソーダ氏は1000ドルチャレンジについて、「タフな目標だが、我々が生き延びるためには必要不可欠な作戦だ」と語っている。
同時に、クライスラーの親会社であるダイムラークライスラーのCEOディーター・ツェッチェ氏は、今後北米市場でも重要となるサブコンパクトクラスの車生産のため、今年中にパートナー提携の決定が行われるだろう」とも語っている。提携先として有力視されているのは、中国のチェリー自動車だ。販売先としては北米が有力視されている。
もし車生産コストを1台あたり1000ドルカットできれば、クライスラーの年間の利益は25億ドル程度向上すると見られている。しかしどのような方法で生産コストを削減するのか、などの具体的な策は今のところ公表されていない。