いすゞ自動車は、南アフリカ共和国に商用車販売の合弁会社、いすゞトラックサウスアフリカ(ITSA) を設立することに合意したと発表した。
ITSAは、いすゞとGMサウスアフリカ(GMSA)との合弁で設立され、南アフリカおよびその周辺国でのいすゞ商業車のマーケティングおよび販売を行う。資本金は8000万ランド(約13億円)で、いすゞが 50%、GMSAが50%出資する。
これまで南アフリカでは、GMSAがいすゞ製商用車とピックアップトラックについて、いすゞブランドでGMブランドの乗用車とともにマーケティング及び販売を行ってきた。 今回、南アフリカでの商用車事業を強化するため、いすゞのグローバル商用車販売ノウハウを導入することとし、これにより同事業をいすゞ主導で展開するため、商用車のディストリビューション機能を分離し、別会社化することにした。
ピックアップトラックは、従来通りGMSAがいすゞブランドで販売する。
いすゞ、GMは相互協力により、今後も南アフリカおよび周辺国での両社の事業プレゼンスの強化・拡大を進めていくと、している。
ITSAでは、いすゞNシリーズ(エルフ)、Fシリーズ(フォワード)の販売からスタートし、将来はC&Eシリーズ(ギガ)の投入も検討する。 2005年の同マーケットでのいすゞ商用車販売実績は2307台、2007年度の販売は3500台を計画しており、2010年には5600台、シェア20%を目指す計画だ。 現在いすゞ商用車は同国第5位で、マーケットリーダーはダイムラーグループで、シェア22%。
南アフリカは、2005年自動車全需で55万6000台、うち商用車が2万7000台の市場規模で、最近の資源市況高騰による経済成長が今後も続き、2010年には自動車全需で80万台、うち商用車が3万1000台を超え、豪州市場と並ぶ規模へ成長していくと見込んでいる。