日産では、同社としては北米で2台目となるクロスオーバー『ローグ』を、来年1月のデトロイトオートショー(デトロイトモーターショー)で発表する。コンパクト化、クロスオーバー化が進む北米でのSUV市場の変化を受け、コンセプトモデルではなく、07年秋からの販売を目指した量産モデルだという。
コンパクトSUV/クロスオーバーの分野は、トヨタ『RAV4』、ホンダ『CR-V』、フォード『エスケープ』など強力なライバルがいるマーケット。日産はクロスオーバーとしてはミッドサイズの『ムラーノ』を有するが、コンパクトではこのローグが初の参入となる。
日産の広報であるダリル・ハリソン氏は、デトロイトで発表されるローグについて、「実際に販売されるバージョンときわめて近いものになる」とコメントしたが、それ以上の具体的な内容については明確にされていない。
日産ではパリモーターショーで『キャシュカイ』というコンパクトクロスオーバーを発表したが、それを見る限りローグもムラーノのスタイリングを踏襲したものになるとも考えられている。おそらくローグは『セントラ』のプラットフォームを使い、セントラと同じ2.0リットルエンジンを搭載すると予想されているが、確かな事は今の時点で不明だ。
キャシュカイが主にヨーロッパ、アフリカ市場をターゲットにするため、ローグはキャシュカイの北米バージョンか、とも予測できるが、デトロイトで実物を見るまでは「謎」に包まれた存在。