英国ロンドンにて、8日に開催された「第13回ITS世界会議」のオープニング・セレモニーでは、“Drum Cafe”と呼ばれる太鼓のパフォーマンスが飛び出した。
オープニングセレモニーの会場に並べられたパイプ椅子の下には、どういうわけか大小さまざまな太鼓が置かれていた。そして、豊田章一郎ITSジャパン会長などアジア・太平洋地域を代表するスピーカーの講演が終わると、一転して会場は“Drum Cafe”に変貌した。
壇上に現れたドラムバンドのリーダーは、来場者に向かって、椅子の下から太鼓を取り出すよう指示。そして、リーダーの叩く音と同じ音を出すように、と来場者に呼びかけた。リーダーの叩く音は、だんだんと複雑になっていく。そして、それを必死で真似る来場者たち……。
ITSの基本は、正確な情報伝達。そして、そのことの難しさや大変さを、太鼓を叩くことを通じて、身を持って体験する、という趣向。豊田会長も熱演していた。