気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊（朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版）から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2006年9月26日付
●日産ディーゼル株売却、日産、全保有株倍をボルボに（読売・8面）
●8月の国内販売、トヨタ2カ月ぶり増（読売・8面）
●NOxの排出量1/6次世代ディーゼル、ホンダが開発（毎日・8面）
●ホンダ、新開発「電池車」日米で限定販売、次世代燃料加速（産経・10面）
●新車登録、簡単節約術、（産経・17面）
●園児の列に車、2人死亡3人重体 わき見運転の37歳逮捕「車で寝た後、帰宅」（産経・31面）
●エタノール車、ホンダ、本格参入、ブラジルで年内生産、混合率を自動判別（東京・8面）
●役員の事業責任、ソニーが見直し、品質管理体制を強化（日経・11面）
●ゴーン日産社長GM会長と会談、週内にも（日経・11面）
●経営改善、トヨタ流、自動車金型のオギハラ 次期社長に渡辺氏（日経・12面）
ひとくちコメント
国内の乗用車メーカー8社が8月の国内・海外生産、国内販売、輸出実績を発表した。きょうの各紙が取り上げているが、前年同月に比べると、「日産を除く7社で国内生産がプラス」（日経）となった。
中でも世界的な販売不振が続く日産自動車と再建中の三菱自動車を除くと各社とも輸出の拡大が際立つ。このうち、トヨタ自動車の輸出は47.1%増、傘下のダイハツ工業も62.7%の大幅増と突出。海外生産比率が高いホンダも30.5%増で、国内販売の苦戦を輸出がカバーしている格好だ。
トヨタはこの9月末までの半期の営業利益を当初予想を大幅に上回る1700億円も上方修正したが、このうち為替差益が1500億円を見込む。トヨタの基本方針は「需要のあるところで生産する」としているが、最近は現地生産が追いつかないのが現状。
「需要のあるところに輸出する」という拡大傾向について、業界内では「（トップメーカーとして）節操がない」（大手自動車メーカー首脳）との負け惜しみの声も聞こえるほどだ。
