イギリスなど、ヨーロッパの11カ国で中古車オークションを運営するBCA(British Car Auction)が、4億5000万ポンド=990億円という高値で「落札」された。
BCAを買収したのは、Montaguという投資会社で、自動車修理チェーン「Kwik-Fit」を傘下におさめるCVCキャピタルや、中古情報誌『Auto Tarder』を発行するガーディアン・メディア・グループに競り勝った。英『フィナンシャル・タイムズ』紙によると、Montaguは、中古車オークション・ビジネスの顧客に、金融サービスを提供することを念頭に置いているようだ。
BCAは、レンタカーの中古車や、社用車の中古車が多く出品されることで人気を集めてきた。年間300万台、総販売金額は33億ポンド=7260億円にものぼる。BCAは、オークションで1台売れるごとに手数料を得る、というシステムを採用し、2004年の税引き前利益は、2400万ポンド(53億円)だった。
このBCA、1987年にADTという会社に買収された時は1億8200万ポンド、1995年に現在の株主に売却された時は、2億1500万ポンドだったという。